パラグライダーに挑戦

プロペラ付きの、二人乗りのパラグライダーに挑戦することになった。
海岸線の砂浜から走って離陸するのだが、ふわっと浮いた時の感覚はなんとも言えない。
「やったー浮かんだ」という喜びと、「しまった、もう後には引けない」という開き直り感が同時に混在する。
海からの上昇気流に乗って、パラグライダーは山に沿って上昇する。
200メートル程上昇したところで、プロペラのエンジンを切る。
すると風の音しか聞こえない無音の世界が始まる。
珊瑚の海を眼下に見下ろしながら、ひとときゆったりとした時間が流れる。
後ろのお兄さんに聞いてみた。
「もう何年くらい飛んでいるのですか?」
「そうですね。かれこれ20年になりますね」と彼は言った。
「この人はベテランなんだ」と思って、ホットする。
「今までに事故はなかったんですか?」と聞くと、「しょっちゅうありますよ」と言う。
(え、冗談だろ。もう手遅れじゃないか)と、地獄の底に落とされる。
でも「お客さんと一緒の時は無理を一切しないので一度もありませんよ。ただ一人のときは無茶をするので、時々けがをしますね」
その言葉を聞いて私は再び落ち着いた。
それにしても、風の流れを読みながら空を飛ぶ鳥になった気分だった。
- 2011.07.15 Friday
- あそび
- 00:32
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- by 吉野 浩